数回目でようやく口元の薄皮一枚に掛けることができた。
しかしロッドをグッと引くと「あぁ、ダメだ」、すぐにバレてしまった。
その後カメラを再生して見たら、うなだれる自分が写っていたので苦笑した。
宮が瀬湖のバックウォーターから3つ目の堰堤を越えると、林道脇に3本の松が見える。
そこには大きな淵があり、中央には崖が張り出していてV字型のプールを作っている。
そのV字沿いをトレースすると流れの中央に動く魚が見えた。
「今度こそ撮影できるかも知れない」
再度、デジカメをセットしてからポイントに戻る。
実はここまで何度も動画撮影に失敗しているので、バッテリーはほぼ切れかかっているのだ。
これが最後のチャンスだろう。
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